内閣府は『中小企業子ども・子育て支援環境整備事業』を実施しています。これは、育児休業等の取得を促進するなど、子育て支援に積極的に取り組んでいる事業主を支援し、企業における子育て支援環境の整備を促進することで、保育の受け皿確保、待機児童問題の解消を図り、仕事と子育てとの両立を補助することが目的です。

 

この助成事業として、【くるみん認定・プラチナくるみん認定】を受けた企業に50万円の助成金を支給する「中小企業子ども・子育て支援環境整備助成事業」（以下「助成事業」）が2021年10月1日から施行されました！

 

≪対象事業者≫

助成事業の対象となる事業者は、次の①および②ごとにそれぞれ定める要件を満たす事業主です。

 

①くるみん認定
以下のすべての要件を満たすこと。

・一般事業主（事業主拠出金を納付している）であること
・前年度または当年度（助成申請期間まで）において、【くるみん認定】を受けていること
・中小事業主（常時雇用する労働者が300人以下）であること。

 

＊企業は行動計画の計画期間（2～5年間）終了後、都道府県労働局に申請し、くるみん認定を受けることとなります。（くるみん認定は複数回認定を受けることができます）

＊本助成事業は、前年度または当年度にくるみん認定を受けた企業に助成を行うものであり、１回のくるみん認定につき１回の助成（50万円/企業）を行います。（※助成の申請が必要です）

 

②プラチナくるみん認定
以下のすべての要件を満たすこと
・一般事業主であること
・中小企業子ども・子育て支援環境整備事業を実施する前年度の3月31日時点において、【プラチナくるみん認定】を受けていること
・中小事業主であること

 

＊プラチナくるみん認定の認定までの流れは、くるみん認定と同様です（ただし認定は１回）。

＊本助成事業では、プラチナくるみん認定を受けている企業に対し、認定が取り消されない限り、認定を受けた翌年度から令和8年度まで毎年度、助成（50万円/企業）を行います。（※毎年度、助成の申請が必要です。）

 

≪事業内容≫

助成要件を満たしている中小企業事業主が、助成を受ける年度において「中小企業子ども・子育て支援環境整備事業」を実施する場合に、その実施に要する経費を対象に助成金が支給されます。

 

「中小企業子ども・子育て支援環境整備事業」

中小企業事業主において、労働者の職業生活と家庭生活との両立が図られるようにするために必要な整備を行う事業をいいます。

 

実施期間は、2021年10月から2027年3月末までとなっており、一般財団法人女性労働協会がこの事業の実施機関として決定しています。申請方法は、女性労働協会にて準備中とのことで、まだ公表されていませんが、従業員の子育てを積極的に支援する企業は、認定を受けて助成金の支給を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

★参考リンク★

 

内閣府「中小企業子ども・子育て支援環境整備事業」

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/links/index.html

 

一般財団法人女性労働協会

http://www.jaaww.or.jp/index.php