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知っトク!医療情報<オンライン診療オンライン服薬指導>~全国健康保険協会(協会けんぽ)~
◆医療機関の受診控えで症状が悪化する恐れも
新型コロナウイルス感染の不安から、医療機関の受診を控えているという人もいると思います。
気になる症状があるにもかかわらず受診を控えて、症状が悪化してしまうと、早期に治療していれば治せたはずの病気も、治療が困難になる可能性があります。特に、高血圧や糖尿病などの慢性疾患がある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいと言われています。
定期的な受診を控えると、気がつかないうちに持病が重症化し、命にかかわる恐れもありますので、かかりつけ医に相談しながら、健康管理をしていきましょう。
◆通院が不安な人は「オンライン診療」を受けることができます
通院に不安を感じる人は、まずは「オンライン診療」を実施している医療機関で受診するという選択肢もあります。
通常、オンライン診療の対象となるのは、「3か月以上にわたって治療中である、慢性疾患の“再診”患者」です。しかし、新型コロナウイルス感染症対策の時限措置※として、当面の間は“初診”から慢性疾患に限らないさまざまな症状で、「電話」や「スマートフォン、パソコンなどのビデオ通話」による「オンライン診療」を受けられるようになっています。オンライン診療の対象となる疾患は医療機関によって異なるため、事前に問合せましょう。
※ 2021年4月において継続中。今後、オンライン診療の要件等が見直される可能性があります。
◆自宅などでスムーズに受けられるオンライン診療
オンライン診療は、⾃宅や職場からかかりつけ医などの診療をスムーズに受けられるため、忙しい働く世代にとってさまざまなメリットがあります。
<オンライン診療のメリット>
*医療機関へ往復する移動時間がなくなる
自宅や会社など都合のよい場所で受診できるため、医療機関へ往復する移動時間がなくなります。移動時の感染リスクの心配もありません。
*診療前の待ち時間がなくなる
予約時間になったらオンラインでの診療が始まるので、診療前の待ち時間がなくなります。待合室での感染リスクの心配もありません。
*オンライン診療で薬の処方も可能
医師が処方可能と判断した場合は、薬を処方してもらえます。また、希望する場合は、医療機関あるいは保険薬局から、自宅に処方薬を配送してもらうことも可能です。(いずれも送料などがかかります)。
*健康保険が適用される
通常の対面診療と同様に、健康保険が適用されるので安心です。別途、オンライン手数料(名目や金額は医療機関により異なる)がかかる場合があります。
*医師に勧められたときは直接医療機関を受診しよう
オンライン診療はさまざまなメリットがある一方で、オンライン診療の予約から診察日までに時間を要すること、重い症状でなくても早期の処置や治療が必要な場合があること、触診や聴診などの診察や検査を行えないことなどから、初診からオンライン診療を行うことが適していないケースもあります。
医師の判断により、対面での診療(通院)やほかの医療機関の受診を勧められたときは、医師の指示に従い、直接医療機関にかかりましょう。
*薬の服薬指導もオンラインで可能な場合も
これまで、薬剤師が患者に薬の飲み方などを説明する「服薬指導」は、対面指導が義務付けられていましたが、「電話」や「スマートフォン、パソコンなどのビデオ通話」による「オンライン服薬指導」を受けられるようになっています。
院外処方で「オンライン服薬指導」や処方薬の配送を希望する場合は、医療機関が処方せんを保険薬局に送付し、薬剤師による「オンライン服薬指導」を受けた後に、保険薬局から薬が届きます。院内処方で処方薬の配送を希望する場合は、医療機関から直接薬が届きます。
症状や診察内容によっては、「オンライン診療」「オンライン服薬指導」を利用して診療から薬の処方、服薬指導、薬の受け取りまで、すべてオンライン(自宅)で完結できる場合もあります。気になる症状があるけれど受診を控えている人などは、「オンライン診療」も検討してみると良いかもしれません。
オンライン診療・オンライン服薬指導の利用も考えよう! |